教授やスタッフは個室ですが、他の博士課程を目指す同僚たちは、原則2人もしくは4人部屋を使うことになります。10人以上同じ部屋ということはあまり見かけないですし、時々会社を訪問してもそれほど大きな部屋(日本にあるような)はありません。
暗黙の了解として、部屋のドアが開いていれば入ってきて議論してOK,閉じていれば立て込んでいるので邪魔しないで、という合図になります。これは教授であっても同じ。
総じて、"集中できる環境"と"議論しやすい環境"を両立させようとしているのだな、と思いました。少なくともうちの研究室ではうまく機能していたように感じます。
同僚の働き方
大学の研究室では、有給休暇は年に30日。教授も同僚も残す人はほぼいません。残すと変人扱いされます。博士課程で有給休暇って日本の感覚だと変に思いますが、こちらではれっきとした被雇用者なので当然ですね。
ちなみにドイツの会社では、新入社員は24日の有給休暇、その後増えていって年30日になることが多いようです。細々と取得する人は少なく、夏と冬のバカンスにまとめて取る人がほとんど。稼働日15日ずつと考えると、3週間ずつ旅行に行けますね。というか教授、同僚ともにだいたいそんな感じです。3週間の旅行・・・、と驚くのは日本人の感覚です。
平日は8-9時くらいに来て、18時くらいにみんな帰ります。18時を過ぎても残っているのは日本、中国、韓国人くらい。もちろん忙しい時は別ですが。日本の研究室のようにだらだらと長居することはまずありません。日本も今は違うのでしょうか・・。
"ドイツ人の"働き方
自分の個人的な(勝手な)印象です。
- プライベートのために仕事を効率化:とにかく早く帰宅したいという意識が強く、仕事の効率を重視します。またアフターファイブはプライベートの時間であり、会社の“飲み会“は基本的にありません。
- 休暇のためにみんなが我慢(不便でも休める社会):休暇は上司が管理し、年間30日の休暇を残したら上司の責任です。また、病欠はその人を病気にした会社の責任であり、有給休暇は使いません。
- 集中できるオフィス環境と仕事への姿勢:オフィスは原則1室に2-3人です。お喋りも少なく、上司に気兼ねした残業もありません。会社は仕事の場であり、それぞれの仕事が明示されているため、担当以外の仕事はやりません(初めは冷たく感じました)。
- 用件を “持ち帰って検討“ しない(その場で終わらせる)
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