自分の分の申請でいろいろ学んだので、家族の分はもう大丈夫だろうと思っていましたが、やはりいろいろとトラブルがありました。手続きそのものには問題無かったのですが、外国人局の担当職員の問題で面接日が大幅に遅れました。今はどうかわかりませんが、フランクフルトなどの大都市とは違い、ダルムシュタットの外国人局は最悪です(2015年当時)。
結局、面接日は渡独から6か月後でした。もちろんビザ無しでの滞在期限90日間は過ぎています。何度も電話・メール・書面で問い合わせても、明確な回答無し。そして90日が過ぎる日の1週間前に、何の連絡もなく普通郵便でポストに仮ビザ(Fiktionbescheinigung)が届きました。多少は立派な紙ですが、ただの3つ折りの紙です。半年間有効となっていたので、まずはこれで大丈夫。でも普通郵便なんですよね。。。
さて、本題のビザ申請書類です。ドイツに滞在する理由、家族構成などによって書類は異なります。ここでは、日本の会社に所属しつつ、ドイツの大学に博士号取得のために滞在している自分の家族(妻+子2人)のケースを紹介します。
書類が多いうえに、意味不明なドイツ語が多くて難儀しました・・。
[1] jeweils gültige Pässe sowie Fiktionbescheinigungen(有効なパスポート + 仮ビザ)
上に記載したように、仮ビザでの滞在となっていたため、そちらの持参も必要でした。
[2] jeweils 1 aktuelles biometriches Passbild(1枚のパスポートサイズの証明写真)
サイズはパスポート用のもので良いのですが、顔の位置、移り方など指定があります。僕は街の写真屋さんで、滞在許可(Aufenthaltserlaubnis)用とお願いしました。
[3] Einkommensnachweise der letzten drei Monate(z.B. Gehaltsabrechnungen, Bescheid des Jobcenters - ehemals ARGE, Sozialhilfebescheid)
(直近3ヶ月分の収入証明、例:給与明細、職業安定所からの証明書など)
自分の場合、日本の会社から英語で直近3ヶ月の給与明細を発行してもらい、ドイツ語に翻訳しました。
[4] Mietvertrag(住宅の賃貸証明)
家族帯同の場合、帯同人数に十分な広さかどうかを確認されることもあるそうです。
[5] jeweils Krankenkassennachweis(Versichertenkarte)(健康保険証明、保険カード)
日本の海外旅行保険などではなく、現地での健康保険が必要です。
[6] Heiratsurkunde sowie beglaubigte Übersetzung und Legalisation(結婚証明書 + 証明書付き認証翻訳)
いろいろなサイトに、"戸籍謄本のアポスティーユ付き認証翻訳"が必要との情報がありますが、結論から言うと自分はアポスティーユも認証翻訳も必要ありませんでした。3ヶ月以内に発行の戸籍謄本の原本さえあれば、在ドイツ領事館で9ユーロ程度で発行してくれます。
[7] Haushaltsbescheinigung (ausgefüllt und von der Abteilung Einwohnerwesen des Bürger- und Ordnungsamtes bestätigt)(住民課によって作成・認証された家族証明書)
家族構成、誕生日などを記入する紙面が用意されています。それに記入し、市民課(住民登録するところ)へ行って、認証のハンコを押してもらえば完成。
[8] von beiden Eheleuten/Lebenspartnern unterschriebene Belehrung über die eheliche Lebensgemeinschaft/ Lebenspartnerschaft(夫婦/共同生活についての同意書への夫婦/共同生活者双方からのサイン)
こちらも紙面が用意されているので、夫婦/パートナーでサインするだけ。
[9] ausgefüllen Fragenkatalog für die Berechnung des gesicherten Lebensuntgerhaltes(生活費についての回答済の質問書)
同封の質問書に回答します。収入、家賃、保険、年金などなど・・・。
[10] jeweils die Geburtsurkunden der Kinder nebst beglaubigte deutsche Übersetzung sowie Legalisation(子どもたちの出生証明書 + 証明書付きドイツ語認証翻訳)
こちらも、戸籍謄本のアポスティーユ付き認証翻訳"が必要との情報がありますが、[6]で書いたように在ドイツ領事館で9ユーロ程度で発行してくれます。
[11] ggf. eigener Studienabschluss (学位証明・もしあれば)
配偶者が学位(修士、たぶん学士でも・・)を持っていれば、その学位証明(英語)を大学に依頼し、それにドイツ語の認証翻訳をつけて提出します。学位が無い場合、ドイツ語の履修が必須となるため、あれば提出が望ましいです。
[12] beiliegende ausgefüllte Einwilligung zur Weitergabe von Daten an Migrationsorganisationen (移民局への情報送付に関する同封の同意書)
同封の用紙にサインするのみ。
[13] jeweils beiliegende ausgefüllte Anträge, bei den Kinder müssen beide Erziehungsberechtigte unterschreiben (同封の申請書への記入、子供の分の申請書には両親の署名が必要)
本人のビザ申請の時に提出したものと同様の申請書に記入します。まるで冊子のように厚い上、家族が多いと書くのが大変。
[14] voraussichtlich 260 Euro Bearbeitungsgebühr (260ユーロの手数料-見込み)
自分の場合、家族(妻+子2人)の1年分のビザ申請で260ユーロでした。
以上です!
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